矢田 結さん(22期・日本赤十字社)
(22期・日本赤十字社)
東京外国語大学外国語学部 フランス語学科 卒
日本赤十字社 青少年・ボランティア課 勤務
奨学会を知った経緯
当時私は5年間で大学院の修士まで取得できるコースに所属することが決まっていました。予定より1年就学期間が長くなり、自身の勉学に集中するためにバイト等を増やしたくない、という思いが強く、奨学金の受給を希望しておりました。大学の掲示板で知った山田長満奨学会は、「日本や国際社会に貢献する人材を育成する」ことを目的とした奨学会ということで、自分の目指す生き方と合致する部分があり、応募を決めました。
奨学会に参加して
メンバーが集う毎月の奨学会では、自身の分野や勉強について各々がプレゼンをすることになっています。各分野で活躍している同期からのプレゼンで、自分があまり詳しくない領域や分野の知識を得ることができるためとても新鮮でした。また、同期だけではなくOB/OGの方との幅広いつながりを持つこともできます。年に1回の奨学会OB/OG会では、官庁、医師、芸術家、マスコミなど様々な分野で働かれている方とお話する機会があり、大変刺激的です。
現在は
日本赤十字社の青少年・ボランティア課で青少年教育を担当しています。具体的には日本の青少年赤十字(※児童・生徒が赤十字の精神に基づき、いのちと健康を大切に、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人びととの友好親善の精神を育成することを目的として、さまざまな活動を学校教育の中で展開。日本全国の約3割の学校が加盟している)に加盟している児童・生徒たちが集めた募金を活用して、海外の赤十字社を通じた学校教育の支援事業の立案、運営の担当です。平成29年度からはネパール赤十字社を通じた学校の公衆衛生環境整備、バヌアツ赤十字社を通じた学校での防災教育支援を実施することになり、現地の調査にも向かいました。世界中190カ国に存在する赤十字の国際的なネットワークを日々実感しながら業務に励んでいます。
当時を振り返って
数学の面白さや、博物館にある美術品をデジタルアーカイブで保管する技術、日本語教育の奥深さなど、自分が知らない様々な分野について、仲間の奨学生から新鮮な知識を得ることができ、興味深く勉強になった1年でした。奨学生であった期間だけではなく、現在まで続く関係を、奨学生の同期やOGOBの方々と築けていることは自分自身の財産です。
これから奨学会への応募を考えている方へ
山田長満奨学会は学業に専念するための経済的な支援を得られるにとどまらず、広い人脈を築くことができるまたとない機会です。私も奨学会のメンバーに選ばれたことで自分の世界、可能性を広げることができました。世の中には色々な分野の研究をして、活躍している人がたくさんいます。山田長満奨学会にはそのような「人財」の宝庫であることも大きな魅力の一つです。