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奨学生の声

菊地原 正太郎さん(30期・SE)

(30期・SE)

東京大学大学院 理学系研究科 天文学専攻 博士課程 卒
富士通株式会社 勤務

奨学会を知った経緯

大学の奨学金の掲示をチェックしていたときに目に留まりました。支給の内容や応募資格の緩さが魅力的だったことに加え、応募条件の「奨学金を直接受け取りに来られる者」という指定が珍しく、印象に残ったのを覚えています。

奨学会に参加して

支給内容以上に、スタッフの方々や同期の奨学生との交流が非常に新鮮でした。 理事長は実業家として第一線にいらっしゃる方で、私のまったく知らなかったビジネスや国際交流といった世界のお話を初めて身近で伺うことができました。 また同期は年齢・国籍・性別・専門・キャリアのすべてがバラバラで、私に新しい世界を教えてくれました。例えば、言語学が専門の同期と話すと、言語学と自然科学では研究の手法や論文の書き方が大きく違うことが分かりました。またアフリカで働いていた同期の体験談を聞いて、“こんな凄い経験を積んだ同世代がいるのか”と圧倒されました。 1年間の交流を通して自分の世界が確実に広がったのは、この奨学会に参加して良かった点だと思っています。

第30期の現在

引き続き大学に在籍している人が多いです。学生として頑張っている人、スタッフとして働いている人がいます。いまでも不定期にですがやり取りがあり、みんなで四川料理のフェスに行ったりもしました。

当時を振り返って

当時は博士課程の1年目でした。私は学振DC1(国が学生を特別研究員として採用し、給与と研究費を支給する制度)に落選し、さりとて博士課程にいる以上長時間のアルバイトをする訳にもいきませんでした。そんな状況のなか、奨学会に採用していただけたおかげで、無事に食べていくことができました。本当に感謝しています。 採用面接時から受給終了後までを通して強く印象に残っていることがあります。理事長やスタッフの方々が「人の助けになることをしなきゃだめだ」と仰っていたことです。私は天文学という、直接的な形では人々の生活の向上には貢献しない学問に従事していました。天文学の分野の中にいるだけではあまり考える機会のない「人の役に立つ」という視点をもてたのは、とても良い機会だったと思います。

これから奨学会への応募を考えている方へ

奨学会のスタッフの方々や同期の奨学生たちとの交流を通して、自分の知らなかった世界を浴びるほど知ることができるのがこの奨学会の魅力です。他分野の同世代と積極的に交流したい人は、ぜひ応募を検討してみてください。 ただし、採用面接や毎月の集まりでは、自分の専門や考えを分かりやすくプレゼンする必要があります。事前に丁寧な準備をして臨むことをお勧めします。

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