伊藤 啓二さん(20期・会社経営)
(20期・会社経営)
森村学園高等部 卒
慶應義塾大学 理工学部管理工学科卒
(在学中UCLAへ派遣交換留学、IESEビジネススクール サマープログラムへ参加)
MentorMe株式会社 代表取締役 兼 angle プロジェクト代表
奨学会を知った経緯
大学の掲示板で募集要項を見つけたのがきっかけでした。高校生の時に父が病に倒れたため経済的に余裕がなく、また派遣交換留学制度に合格するために勉強に集中したかったので、奨学金を探していました。
奨学会に参加して
私の代では、ベトナム、フィリピン、韓国からの留学生に加えて、異なる大学に通う日本人も複数名いました。毎月の交流会で彼らと夢・不安・日常のことを話し合えたのが、今振り返ると知らず知らずのうちに視野を広げてくれたと思います。 またOBOG会など先輩方と交流する機会もあるので、各界の第一線で活躍される方々と出会うこともできました。なかなか自力では出会えない方々とのネットワークは、かけがえのない財産です。
現在は
「ビッグになる」これは私が応募書類の中で約束した夢です。現在はその夢に向かい、ビジネスで社会課題に取り組もうと、起業家として事業創造をしています。教育事業や、起業家&社会起業家支援事業をこれまで立ち上げてきました。これからも、未来を変える事業を創造していきます。
当時を振り返って
奨学生だった当時、僕はまさに人生の選択に迫られていました。好奇心旺盛な僕には挑戦したいことがたくさんありました。留学をしたい、世の中を見て回りたい、世界中を旅したい、大好きなバスケットボールを続けたい。一方、父が病で倒れたことで経済的な制約もありました。 何かを諦めるのか?そもそも僕は何をしたいのか?今自分は正しい場所に立っているのか?どうしたら大学生の間に成し遂げたいことを全て成し遂げられるのか?自分の中で決断を下さなくてはならないことが多々ありました。 そんな中、奨学金をいただくことで、選択肢が大きく増えました。本当にやりたいことを諦めずに前に進むことができたのでは、奨学金のおかげです。 また、奨学金をいただくからには生半可な態度ではいけないと、覚悟を持つことができたことも、今思うと大きな収穫でした。その甲斐もあってか、希望の大学に派遣交換留学生として留学をすることができ、さらにそこで教授に推薦されたスペインのビジネススクールでサマープログラムに参加することもできました。人生の分岐点を作ってくれたのが、この奨学金でした。
これから奨学会への応募を考えている方へ
支給額を始め諸条件が魅力的な本奨学会ですが、一番の価値はそのコミュニティにあると僕は思います。奨学生に選ばれた初日、山田理事長に「この奨学会のメンバーであることを誇りに思ってもらいたい」と言われたのが今でも胸に残っています。全国だけではなく全世界で夢を追う優秀な方々と出会えるコミュニティというのは、皆さんの財産になると思います。 それから、「返済不要でこの金額って、怪しくない?」と思う人もいるかもしれません。僕も、実は応募する時そう思い、調べました。(笑) ですが、その点は全く心配要りませんでした。創立者の山田長満先生は川崎商工会議所の会頭を長く勤められていた先生で、熱い信念を持たれて「人を育てる」この事業を興されています。またOBOGをはじめ運営事務局も、官民学の各界で活躍されている方々ばかりで、このコミュニティの一員でいられることを誇りに思っています。 みなさんとお会いできるのを楽しみにしております。